金蘭千里50式

2018.01.01

金蘭千里学園50周年特設サイト

金蘭千里中学校・高等学校が2015年の50周年を記念して制作した、リレーブログ形式のコラム集です。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の50周年時の姿を描き出しました。

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理事長・校長  辻 本 賢

理事長、校長を兼務し、今も教壇に立って社会科を教えている。
大阪大学と旧大阪外国語大学両校を卒業し、大阪大学大学院国際公共政策研究科でも学び、現在は同研究科アドバイザリーボード委員を務めている。

60年安保の世代で、騒然としたなか敢然と日米安全保障条約の正当性について語る姿に学者の良心と信念を感じ、将来を決定づける師、国際法の大淵仁右衛門教授に出会った。
大淵ゼミには、少人数の厳しいが人間味の溢れるまさに本校の目指す私塾の精神があった。
法学研究科の修士論文は「沖縄の法的地位」。

「一から伝統を築いて理想の学校をつくりたい」という、高校の恩師である佐藤一男先生の話に共鳴し、大阪大学大学院卒業後、本校に社会科教諭として赴任した。
教頭時代に、旧大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)で『1944年教育法に見る英国公教育制度とパブリック・スクール』という論文(英文)をまとめた。
これが、現行の英国海外研修(イートン校、ハロウ校)につながっている。

 「成長している生徒は、挨拶する声にハリが出てきて、顔が変わってくる。学校は君のことを気にかけているよと、出来るだけ目を見るようにしています。お互いに挨拶してもらうと嬉しい。このうれしさが伝播していくような学校でなかったらいけない。そこがしっかりしてくれば、勉強もできるようになります。もし勉強ができなくても、その子の人生は豊かになると思います」
( handai NEWS Letter No.40 参照)