『プロカウンセラーの聞く技術』  東山紘久

この本は、私が教員になって間もないころに、仕事の参考にすべく手当たり次第に読んだ本のうちの一冊です。人と円滑にコミュニケーションをとりたいと思うとき、つい「何を話すか」に意識を向けがちですが、本書は「相手の話を聞くことの大切さ」を説き、そのためにどのようなことを心掛け、実践していけばよいかを、わかりやすい例とともに示しています。

この本を読んで、職業柄、一方的に話したり、人を質問攻めにしたりしがちな自分の発話傾向を見直し、本書にある「LISTENせよ、ASKするな」を自分への戒めとしました。しかし、ウン年ぶりに読み返してみると…「聞き上手」への道のりは、まだまだ遠い！と感じます。

当時大変人気のあった本で入手しやすく、子供・親、学生・社会人、どのような立場の人にも参考にできることが書いてあると思います。機会があればぜひ手にとってみてください。