こんにちは!PC部です。
受験生の皆さんはお疲れ様でした。
三学期も始まり、生徒も休みボケからも脱出した頃になってきました。
さて、
今回の50景は「生物・化学教室などの実験施設」についてです。
金蘭千里には、生物・化学・地学・物理と4種類の実験教室があります。
今回は、その中から生物・化学の実験教室について、
授業のようすとともにご紹介します。
○生物教室のようす
はじめは、生物教室についてです。
生物実験室には、様々な器具があります。
例えば、クラス全員分の顕微鏡のほかに、電子顕微鏡、
先生の顕微鏡で見えているものを映し出すテレビ、その他、ピンセットなど、こまごました器具がそろっています。
生物教室では少しツーンとした匂いが漂っていますが、
匂いの原因は、生物の染色体を見るための酢酸カーミン液という色を付けるための紫色の液体です。
今回は、中学三年生の生物実験のようすを取り上げてみました。
この実験では、ソラマメの成長過程での体細胞分裂の観察です。
アルコールにつけてやわらかくしたソラマメの根をつぶし、酢酸カーミン液につけます。
五分間染色をして、カバーガラスを気泡が入らないようにスライドガラスの上に乗せて、親指で強くつぶします。
このとき、カバーガラスを割らないように力が均等に行き渡るようにつぶすのがポイントです。
これが完成したプレパラートです。
これを顕微鏡で観察すると・・・・・
このように、綺麗に染色体をみることができます!
また、生物教室には、カメやイモリ、ブルーギルや熱帯魚などが飼育されています。
それらの生物は生物教室を部室とし、放課後使用している科学部が飼育しています。
科学部には、生物班、化学班、天文物理班と分かれており、生物教室は主に生物班が使用しています。
他にも先輩方が作ったDNAの模型やかにの大きな標本などがあります。
生物教室に入る前の廊下にはいろんな標本、剥製、ホルマリン漬けが展示されています。
うなぎやナマズ、ヒトデなども置いてあり、ホルマリン漬けなどはできるだけ見たくないものです。
また、その向かいには展示スペースがあり、さまざまな実験道具が置いています。
フラスコだったり、水差し鳥だったりとさまざまな道具に触れることができます。
化学の授業で必ず必要になってくる元素周期表も張ってあり、面白いです。
○化学教室のようす
化学教室にも、実験や観察の為にたくさんの実験器具があります。
一口に実験といっても、物質を熱するものや冷却するもの、中には複数の物質を反応させるものもあり、多種多様です。
なのでそれぞれの実験に見合った機材が必要になります。
そのたくさんある機材の中から少しだけ紹介しようと思います!
その他にも化学といえばコレ!というメジャーなものや、見たこともないようなマイナーなものまでたくさんあります!
もちろん薬品のラインナップは非常に充実しています。
これらの充実した機材が揃えらた化学教室での実験は、多様に行われています。
ろ過や再結晶で純粋な物質を取り出したり、
酸化還元反応を利用して金属のさび方で何の物質が発生したかを見たりしています。
酸素は水に溶けないので、水上置換という方法で集めます。
実際やってみると全く印象が変わってくるもので、化学に身近になれる機会がこの実験という時間です。
その実験の中でも私の記憶に大きく残っている実験があります。
それは、アンモニアの赤色反応です。
準備の段階で、下のようなプリントが配られ、主には実験の手順と結果の記入欄、考察の欄が設けられています。
それでは実験開始!
まずは下方置換という方法で、丸底フラスコにアンモニアという気体を溜めます。
このアンモニアというのは空気より軽い気体で、少し鼻につんとくる気体です。
このように臭いのある気体も多く扱うため化学教室が少し臭くなることも…
そして、ここからが見どころ!!
この集めたアンモニアにフェノールフタレイン液という液体を加えた水を入れていくことで、
このように色が変わっていくのです!!
フェノールフタレイン液は指示薬というもので、
色の変化でその溶液や、気体がどのような性質を持つか調べるものなんです。
なので、上の写真の色に変わったということは…??
この機会に調べてみてもいいかも!
以上、今週の千里50景では、金蘭千里の実験のようすについてご紹介しました!
今回、夏に行われた実験をメインにご紹介しましたが、金蘭千里の実験は、かなりの頻度で行われています!
先日のウィンターコース期間中などは、4つの実験室がフル稼働していたぐらいです。
是非とも実験の楽しさを体験しましょう!
残り10週となりましたが、
まだまだ紹介できていない金蘭千里の施設や場所!更にはイベント毎などがあるので、
是非とも来週も見て下さいね!