金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

教職50究

数学科教諭、科学部顧問 白木 雄大

中学2年のときに、ベースという楽器を始めた。

それが私の音楽人生の始まりだったと思う。大学では地球物理を専門に研究し、卒業してからは教壇に立ち数学を教えているが、それらと並行して音楽をずっとやり続けてきた。

たまたま兄が使わなくなったエレキベースが家にあり、それを弾き始めたのがそもそもの始まり。誰も教えてくれる人はいないので、独学で練習した。
どんどん上達するのが楽しくて毎日毎日弾き続けた。中学3年のときには、貯めたお金でエレキギターも買った。高校卒業まで、ほとんど毎日ギターかベースを弾いていたと思う。

大学に入ってからは軽音サークルに所属し、バンド活動を始めた。始めはコピーバンドで腕を磨いた。一人で練習するのとは違い、バンドメンバーと息を合わせるのは大変だった。

作曲もするようになった。始めはどうやって作ればいいのかわからず、途方に暮れた。なかなか納得のいくものは出来なかった。どうやら音楽理論とい
うものを学ぶと作曲がしやすくなるらしいということを知り、ちょっと勉強してみることにした。

 

それが、とんでもない世界だった。

 

音楽理論とは、こういうことに気をつければいい曲ができるよとか、この曲がよく聴こえるのはこういうカラクリがあるからだよ、という公式のようなものをまとめたものだが、これが理系脳の私にとっては面白すぎた。数学や物理と同じくらい緻密で広大な世界が広がっており、私はすぐに惹き込まれた。

音楽理論のおかげで、作曲に幅が出た。主張や個性のある曲が作れるようになった。ただ誤解を招かないために言っておくが、音楽理論を学んだからと
いって、必ずしもいい曲が作れるようになるわけではない。それとは別に相当な努力が必要だと思う。

 

最後に一つ問いを投げかけたい。

 

数学や物理の理論と、音楽理論にはある決定的な違いがある。その違いがおわかりだろうか。あえて答えはここに記さないことにする。是非、考えてみてほしい。

私はその決定的な違いのせいで、いまだに音楽をやめられない。