保健体育科教諭・高校サッカー部顧問 段 敦
サッカーというスポーツは、監督やコーチの指示を待っていては成り立たない、難しいスポーツだ。周囲の状況判断からの行動、時にはチームメートからの声を聞きプレーしなければならない。
日常生活とサッカーは密接に関わっている。日常生活で言われたことだけをし、それ以上のことをする姿勢を持てない者は、視野も狭く、すぐにボールを取られてしまう。
サッカー部の生徒達には、「日常生活で誰もやりたがらないことを率先してやりなさい」「『ゴミを拾って』と言われたら、そのゴミだけでなく、その他のゴミも探しなさい」「自分がやりたいと思ったことは最後まで頑張りなさい」と、生活面のことを常に話し続けている。また、OB達が新年の集まりなどで現役生に語りかけているなかに、私が言い続けていることと同じような話が入っていることを耳にすると、卒業しても意識してくれているのだなぁと感じることができる。
いま私は、私が関わった生徒達が、私の伝えたことを携えてどのように社会に羽ばたいていくのかが楽しみだ。そして、彼らは、私にとって大切な仲間であり宝である。