こんにちは!PC部です。
今回の50景では、
中学1年生 ~ 高校2年生の各学年がいってきた校外学習のようすについて、
一挙にまとめてご紹介します!
○2014年 校外学習 一覧
中学1年生 神戸人と防災博物館・県立美術館
中学2年生 繁昌亭、海遊館
中学3年生 京都の南座と円山公園
高校1年生 京都カラスマ大学
高校2年生 神戸市立須磨海浜水族園
まず私が行って来た高校1年生 校外学習「京都カラスマ大学」についてのようすを紹介し、
他学年のようすについても、写真と共にご紹介したいと思います。
中学3年生以外は、2学期に校外学習が行われました!
高校1年生の私達にとって、2学期は将来について真正面から考える時期でもあります。
それは、来年度に向けての文系or理系選択を行なうためです。
自分は理系?文系?などを考え、
この選択によって将来の仕事が決まってくるかもしれない!と思い、
仕事って結局何するんだろう。何が向いているんだろうなどを友達とよく話していました。
将来の仕事について、どういうものなのか?の時期に、
今回の校外学習はとても良い経験になりました。
高校1年生の校外学習では、京都カラスマ大学( NPO ) による京都での職業体験をしてきました。
京都カラスマ大学と聞いて、初耳な学校名だな!っと思われるかもしれませんが、
この京都カラスマ大学とは、正規の大学ということではなく、生涯学習を推進するためのNPO団体です。
それでは京都へLet’s Go!!
はじめは全く別の職業をされている方々に、
お仕事内容や仕事場の風景について講演をして頂きました。
どういった講演であったか、少しだけご紹介させて頂きます。
○野嶋 一生さん
野嶋さんは、竹笹堂での木版印刷の彫師さんです。
木版印刷は木版画のデザイン・彫る・刷るという三つの工程で成り立つそうです。
ひとつの作品を作るのに全行程を一人で行なうのではなく、
三つの工程ごとに違う人が連携して作り上げているということがポイントです。
スペシャリストの皆さんが技術を結集した作品だからこと、
素敵な作品が生まてくるということがわかりました。
また、イベント用のためだけに様々なものを掘られたりもするそうです。
これらのイベント用作品は、使われた後はどうなるのか?
実は、そのまま蔵にしまわれてしまうそうです…もったいない!
しかし、野嶋さんはたとえ一時のモノだったとしても、
時間をかけてひとつひとつ丹念に彫り上げて作り上げていくそうで、
妥協をせず追求しようという姿勢こそが、仕事に大切なモノだと感じました。
○吉村 紘一さん
吉村さんは、ウサギノネドコの店長さんをやっています。
ウサギノネドコという店名、
何のお店なのか?何ができるのか?気になった人も多いのではないでしょうか。
ウサギノネドコは「自然の造形美」をテーマとして作成した標本などを展示(販売)しています。
といっても、
自然そのままを扱っているわけではなく、組み合わせたり、彩色したり、
吉村さんの中での自然という美しいものを更に伝わりやすく表現するために、
自然をプロデュースしているお店だそうです。
次の写真を見て、何かわかりますか?
吉村さんが実際に作ったものとして、スクリーンに写されたモノの写真です。
これは、ウニです。そうです、お寿司などで扱われるあのウニです。
ウニは黒や茶色、紫のイメージがありますが、
ウニのとげとげをすべて抜いて並べたモノが、先ほどの写真です。
実はこれは彩色をしておらず、自然そのままの色合いで、
ウニの地肌?の色が出やすいようにトゲを抜いただけだそうです。
正直、ここまで種類が存在することにも驚きですが、
自然にこれほどの色合いが表現できることにも感動しました。
自然の美を伝えやすくプロデュースするという説明が少しだけわかったような気がしました。
これらの講演を聞いた後、
午後の部からは実際に働いている現場に言っての職業体験授業が行われました。
1か所の職場に高1生全員でおしかけるというわけではなく、
事前に班分けをして、10箇所の職場に分かれて体験をしました。
PC部員が体験した中から、少しだけようすを紹介したいと思います。
・きょうとNPOセンター
きょうとNPOセンターでは、NPOがどのような活動をしているか学ばせていただきました。
さらには、自分について見つめなおす機会として、やりたいこと100個を書き出しました。
いつアレ欲しい!・これしたい!などと言っていますが、
体験した友達に聞くと、さすがに100個も書き出すのは難しく、凄く悪戦苦闘したとのことです。
ただ、その中でも物欲以外の自分の面を知ることができ、あらためて何がしたいかを考える機会になりました!
・竹笹堂
竹笹堂では、彫師の仕事についてさらに学び、竹笹堂で作られた富嶽三十六景の彫刻について、
その作っている工程や出来上がったものについてみんなで協議しました。
実際に彫らせていただいたり、ペンキをつけて刷ったりは中々できない体験です。
美術の授業とは少し違った仕事としての彫刻について体験できたことは、凄く貴重な経験になったとのことでした!
・横山竹材店
横山竹材店では、ナイフを使って実際に竹からMyお箸を作りました。
さらには、合金製鉄場に行って、すずを地面にたらしてマイナスドライバーで彫り、
キーホルダーを作ったりもしました。
自分だけのオリジナルキーホルダーはうらやましいです!
・酒器今宵堂
酒器今宵堂は、私が訪れた場所なので少し詳しく説明します!
ここでは、酒器という陶器の中でも限られたものを作っています。
まず今宵堂さんで実際に作られている酒器を拝見させていただきました。
ハートや四角、不思議な形のモノや、手でふさがないとこぼれてしまうような形のモノなど、
駄洒落で少し遊んだ酒器などがありました。
これらは一つ一つに思いがこめられており、
意味を知って使うといっそう楽しく頭に残る記憶の印象も代わってくると思います。
次に、実際の作り方です。
元となる土を手で丁寧にこねて空気をしっかりと抜いていきます。
この工程をしっかりやっておかないと焼き上がりが全く違ったものとなってしまいます。
仕上がったモノを、手びねりと轆轤(ろくろ)で形を作っていきます。
轆轤は、時間がなかったので二人しかできませんでしたが、見ていた感じでは、とても難しそうでした。
特に、酒器を形作るために土を上へ上へと伸ばしていかなければならないのですが、
そこで形が斜めにずれたりすると一大事!一度崩れるとあれよあれよと崩壊してしまうので、凄く大変な作業になっています。
轆轤を体験した後は、みんなで手びねりで酒器をつくり焼いていただきました。
一人ひとり個性が色濃く現れていて自分だけの酒器を作ることができました。
自分達の酒器は焼いて頂き、後日贈っていただきました。
なんと、きれいなラッピングに直筆の手紙までも添えていただきました。
今回作った酒器には、自分だけでなく、たくさんの人の思いがのった作品であると実感し、
自分だけの酒器がより大切なものへと変わりました。ありがとうございました!
今回、高校1年生の私が体験した校外学習を詳しく紹介しました!
他の学年のようすについては、写真と一言コメントを入れつつご紹介したいと思います。
詳しい校外学習のようすについては、金蘭千里中学校・高等学校の公式ブログで紹介されています!
気になった方は、この記事の下から是非とも訪れて行って下さいね!
○高校2年生・・・神戸市立須磨海浜水族園
以上!今週の千里50景でした!
たくさんの行事が2学期にありました。
さて、来週からの千里50景では、
僕らの日常授業の中でも実技教科の音楽や美術などの実習授業のようすについて、お送りします!
来週の記事の授業紹介の担当は、新入部員の中学一年生の皆さんが書いています!
是非とも見て下さいね!