一志治夫 『たったひとりのワールドカップ―三浦知良、1700日の闘い』
言わずと知れた、キングカズこと三浦知良選手のドーハの悲劇からW杯代表落ちなど様々なサッカー人生について書かれた本だ。現在、47歳でJ2のプロサッカーチーム横浜FCに所属している現役選手でもある。
私が中学生の時、W杯アメリカ大会最終予選でのドーハの悲劇はあった。当時、夜1人で試合を見ていた。一瞬の出来事で何が起きたのか把握することができないままテレビの先で選手たちが泣いている姿を見て、私も気付けば泣いていた。
大学時代、三浦選手が兵庫県にあるヴィッセル神戸に所属していた時代に練習試合に行ったことがある。三浦選手が誰よりも早くクラブハウスに入り、トレーニングルームで筋力トレーニングやストレッチを入念にしている姿を今でも覚えている。そして、同じピッチでプレーしてプロフェッショナルとは何か、三浦選手の姿を見て感じることができた。試合後、三浦選手がフェラーリで颯爽とクラブハウスを出て行ったことも覚えている。日本サッカーの歴史から切り離せない人物でありその時代を生きてきた人だ。
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