金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

活躍50色

宮脇崇行さん(日本ブラインドサッカー ボランティア、43期)

20141116_01(先頭を歩く旗手が宮脇さんです)

金蘭千里創立50周年おめでとうございます。学生時代を振り返ってみますと、とにかく夢も目標もなかったため真面目に勉強しておらず、先生方に迷惑ばかりかけた生徒であったと反省しております。この場を借りてお詫びしておきたいと思います。

さて私は現在、ボランティアとして「ブラインドサッカー」に携わっております。「ブラインドサッカー」とは、視覚障害者のために開発されたサッカーであり、主に全盲の人や弱視者がアイマスクをし、ボールの中に入っている鈴の音を頼りにプレーしゴールを目指します。もちろん、我々健常者もアイマスクをつけてプレーすることができるため、健常者と障害者が同じ条件で物事に取り組める「ノーマライゼーション」としても注目を集めています。

アイマスクをしているため、視界は全く見えない状態ですが、その分より周囲やプレーヤー同士のとのコミュニケーションがより重要となるため、最近ではコミュニケーション力強化のために新人研修などでブラインドサッカーを使う企業も増えてきています。

ボランティアの仕事は主に会場の設営、撤収(フットサルコートに看板を設置することでフィールドを囲み選手はそれを頼りにプレーする)、ボールボーイ(ボールが出た際にキーパーに渡す)、選手のサポート(肩を貸して誘導する、声をかけて位置を知らせる)などです。特に選手はほとんど目が見えていない状態であり、今まで当たり前だと思っていた誘導がまったく通用せず、一つ間違うと大怪我をさせてしまいそうになることもありました。また、逆に障害を持っているということで気を使いすぎ、選手が自力でやれることもこちらが手伝おうとして失礼なことをしてしまったと感じることもありました。障害の持つ方と接する際は、何が必要としていて何は必要ないかを的確にくみ取ってあげられるよう、いつも以上に積極的にコミュニケーションをとることの大切さを学びました。

先日、日本において世界選手権が行われ、私もボランティアとして参加させていただきました。(写真は開会式における私(旗手)、中国代表コーチ及び選手です)そこで感じたことは、障害者を障害を持つかわいそうな人と思い敬遠するのではなく、健常者と同じような目線で考えることの重要さです。プレーの激しさや勝利のために全力でプレーする姿は普段のサッカーのそれと何ら変わらないものであり、むしろサポートする立場であった私に勇気と感動を与えてくれるものでした。もちろん全く健常者と同じという訳にはいきませんが、健常者であるわれわれが少しサポートするだけで、同じような条件で生きがいを持って日常生活を送ることは可能であると痛感しました。

今年の4月から私は公務員になる予定であり、そこで2020年のオリンピック・パラリンピックに関わる仕事がしたいと考えております。私たちはどうしてもオリンピックのほうだけに関心が行きがちですが、パラリンピックを通して障害者スポーツを肌で感じることで、もっと障害の持つ人への理解を深めていけるような大会にしていきたいです。そして大会後も普段の日常生活において障害者に対して偏見を持つのではなく、健常者と同じように生活できるよう自発的にサポートしていけるいわゆる「心のバリアフリー」を推進していけるような社会を作っていけるよう貢献していきたいです。