金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

生徒50人

「憧れ」その意味は、理想とする物事や人物に心が引かれること。例えば、歴史の偉人やスポーツ選手、その他著名人。思い浮かべるものは人それぞれですが、私の「憧れ」はそんなに大それたものではありません。

きっかけは分かりませんが、私は小学校高学年のころから人と交わることに興味が持てなくなっていました。相手が話しかけてくるから、なんとなくそれに相槌を打っておく。そんな感じでした。面倒だから。友情なんて。いろんな言い訳をしつつ、他者との交流から逃げ続けていました。

中学時分も物事をなんとなくこなしていたら過ぎてしまっており、他と協力して何か成し遂げようなんていう積極性は、皆無に等しかったと思います。

そして高校に上がったある日、休み時間にぼんやりしていると、目に入ってくるのはクラスメイトが笑いあっている風景でした。いつもの光景なのに、それを見て自然と笑みがこぼれて。いいな、私もあんなふうに振舞えたらな、と思っている自分がいて。

このなんともない出来事こそ、自ら他者とコミュニケーションをとり、笑い合えている彼らに対して「憧れ」というものを抱いた瞬間でした。

それからというもの、人と交わることの楽しさを少しでも感じようと、自分から積極的に話しかけたり、協力するよう努力したりするようになりました。小さなことを糸口に誰かと接触する。それは私にとって大きな一歩だったと思います。

積極的に人と交わろうとすることは悪いことばかりではない。そう教えてくれたのは、楽しげに会話するクラスメイト。交わることを避けていた人たち。彼らが踏み出させてくれた一歩は、本当に小さなものかもしれません。でもこの一歩を積み重ねていき、人間的に二重にも三重にも大きくなれればと思います。

(高一6  N.N)