金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

活躍50色

増田  大美さん(33期、環境省 地球環境局 国際地球温暖化対策室)

写真_masuda

金蘭千里創立50周年、おめでとうございます。

在学中、片道2時間かけて通学した事が思い出されます。学校と家の往復になりがちだったのですが、幸運にも先生と友人に恵まれ、中学高校に限らず、広い世界に目を向けるきっかけをいただきました。数学・世界史をはじめ先生方が単なる授業ではなく本音でその学問を語られ、新しいことを勉強する楽しさを学んだこと。毎年の野外キャンプや冬コート着用禁止ルールで、健康と耐久力が培われたこと。どれも今の支えになっています。
中学・高校を卒業して15年が経ち、私は今、国家公務員として環境省で働いています。大学で学園祭のごみ削減に取り組んだことがきっかけで、様々な人が関わって新しい解決策を見出していく「環境」という分野に魅力を感じ、入省しました。環境省に入ってから10年、これまでに大気汚染、河川環境、環境アセスメントの仕事や、英国への大学院留学(都市計画学)等、様々な経験をさせていただきました。2年半前からは、地球温暖化問題を担当する部署で働いています。

気候変動は、世界では日本国内以上に重視されている政策テーマの一つであり、100年スパンで取り組むべき長期的課題です。地球温暖化の影響は既に現れており、今後も国内外で多大な被害をもたらすとされています。気候変動の原因である温室効果ガス排出量を見ると、日本は世界第5位の排出国であり、早急な温暖化対策の実行が求められています。

直近の私の仕事は、国内の温暖化対策として、工場やオフィスビル、また住宅で省エネを進めるための対策を企画・立案、実行することでした。例えば、産業向けでは、排出量の多くを占める工場の温暖化対策ガイドラインの策定、またオフィスビルの省エネ改修に向けた民間投資促進ファンド作りを検討しました。家庭向けには、工務店等の方々と一緒にエコ住宅の基準の検討や、家庭エコ診断制度作りを行いました。省エネは、温暖化の文脈だけではなく、持続可能な地域づくり、地方単位・国単位でのエネルギー輸入コストを減らすという面でも重要です。半年前、温暖化問題の国際交渉に関する部署に異動しましたが、地域づくりと温暖化対策は世界の各都市でも注目され、議論されているテーマです。

多忙ではありますが、この仕事で最も楽しいのは、素晴らしい方々とお仕事する機会に恵まれ、まだ誰も見たことのない新しい政策を作り上げる過程を経験できるという点です。これから50年後、100年後まで続く社会を考えながら、様々な分野の方々と一緒にアイディアを出し合って議論する。この視点を持ち続けながら、今後も環境問題の解決に向けて取り組んでいければと考えています。

最後になりましたが、金蘭千里の在校生・教職員の皆様の益々のご活躍をお祈り致します。