金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

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JICA/アフガニスタン人材育成プロジェクト現地マネージャー  瀧川貴世さん(21期)

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中学・高校生の時、自分が何の職に就くかという思いとは別に、いつも心がざわざわしていたのを今でも懐かしく思い出します。

“自分は何のために生まれてきたのだろう・・このままでいいのかな・・何をすべきだろう・・”

この問に正解はありません。でも、これから皆さんが自分の人生をいきて行く中で、きっと自分なりに回答を見つけられることだと思います。

私はまず、この同じ世界、時代に生きるいろいろな人、事物を知ってみたいと思いました。

大学時代、いろんな障害者施設、老人施設など、ボランティアしてまわりました。市のベビーシッター登録もしました。私はたまたま五体満足で生まれてきましたが、そうでない人の視点、人生の先輩方の視点、そして私より小さな人達の視点・・そして外国の人々の視点。

大学卒業後出版社で働いていた時、街で青年海外協力隊の募集広告を見ました。興味本位で説明会を覗きにいきました。海外で働くための様々な職が並んでいる中、“私にできるものがない!” 強烈なショック。中高大と勉強してきて、どうして何もできないの?!悔しくて、その職の中で一番興味のあるものをやってみよう、と思いました。それが日本語教師でした。

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2年後、ジョルダン大学の日本語教師として派遣されました。そこで2年を過ごし、任期が終わる頃、もっと世界の仕組み、どうして富める人と貧しい人がいるのか、そのギャップはどうしたら少なくなるのか、ということ等をきちんと知りたいと思い渡英。大学院に2年留学して開発学を学び、その後、国際協力機構(JICA)で働きはじめました。

まず東京の本部で日本の国際協力がどういうものか実地に学び、中米のエルサルバドル国に本部がある中米社会開発統合機構に社会開発専門家として赴任し、中米8カ国の社会の共通の問題にどのように取り組むか、日本がどう支援できるかということを2年ほど考えて過ごしました。その後南米勤務を経てアフガニスタンに赴任したのは2005年のことです。最初はリプロダクティブ・ヘルスプロジェクト、そして識字プロジェクト、都市開発プロジェクト等を経て、今は人材育成プロジェクトのマネージャーをしています。同時に、アフガニスタンの日本大使館からの依頼で、カブール大学で日本語教師もしています。

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こういう仕事をしていて気づかされるのは、人間世界の面白さです。この世界は人の営みで成り立っています。人は皆、幸せになりたいと思って、他の人も幸せにできたらいいなと日々生活をしているのに、どうして皆幸せになれないのでしょう?どうして世界では争いが絶えないのでしょう?これはきっと、永遠のテーマですね。でも、この世界の未来を創っていくのは今の皆さんのような若者です・・ということを、もっと皆に自覚してほしいな、と思うのです。
今私は、これからの日本を創っていく、世界の未来を担う皆さんのような学生たちと、いろんなことを学んでみたいと、教職に就くため努力中です。私の何ページ目かの人生の扉を開くのは、もうすぐだととても楽しみです。

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