金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

活躍50色

中西泰造さん (福井大学医学部附属病院救急部  33期)

10626822_674045122711428_7689839407291884072_n(中央が中西さん)

創立50周年おめでとうございます。自分の母校が益々発展していくのを見るのは嬉しく、また励まされるようです。現在、私は福井大学医学部附属病院救急部で医師として働いています。慌ただしい日々の中で、金蘭千里中学校・高等学校で過ごした日々を振り返ることはあまりありませんが、考えてみると私が金蘭千里高等学校を卒業してはや14年。当時生まれた赤ん坊が現在、金蘭千里中学校に通学していると考えるとめまいがするほどの衝撃を覚えました。

当時を振り返って私が金蘭千里中学校・高等学校の良さを一つあげるとすれば、学習環境と言えるでしょう。先生方の熱心な指導はもとより、20分テスト、サマーコース等どれをとってみても効率良く勉強を続けられる環境が整っていたと思います。また同級生のやる気に触発され、負けじと勉強したのを覚えています。サッカーの授業で培われた協調性も、現在の仕事に活かされているような気がします。

金蘭千里中学校・高等学校で熱心にご指導頂いたかいもあり、大阪市立大学医学部に進学した私は、紆余曲折をへて現在はなぜか福井県で働いております。親戚が福井にいるわけでもなく、縁もゆかりもありません。実際、福井に来るまで私は福井県の場所さえ知りませんでした。医師になってからの最初の2年間は研修医といい、様々な科をまわって広く学びます。そして医師3年目になる時に初めて專攻する科を決めます。大阪で研修医として働いた2年間はとても有意義であったと同時に、救急医療の色々な問題に直面した2年間でもありました。例えば、患者さんのたらいまわしの問題です。病院によって原因は様々ではありますが、患者さんが困るだけでなく最前線で働く医師にとっても患者さんを受け入れられないのは心苦しいものです。そこで当時から、救急患者さんのたらいまわしのない県として有名だった福井県で救急医として学ぶことを決めました。今でこそ、どんな患者さんでも断らずに受け入れる『北米型ER(Emergency Room)』というフレーズはよく聞くようになりましたが、私が研修医だった7年前に北米型ERを実践している地域は私が知る限り、沖縄県と福井県しかありませんでした。この両県は昔から北米型ERのシステムを導入した県として有名だったのです。こういった経緯で始まった私の福井生活も6年目となりました。

救急と聞いて激務を思い浮かべる方も多いとは思いますが、当院では24時間体制である代わりに8時間のシフト制となっています。勤務は日中だったり夕方、深夜とバラバラですが、他科の医師と比べるとはるかに短い労働時間と思います。しかしまだ若手である私は夜の勤務が多く、夜な夜な無精ひげを生やし車で出かけていく私を見て、近所の方々はろくな仕事とは思っていないことでしょう。

最後に医師を目指す皆さんにエールを送りたいと思います。医師は素晴らしい職業です。私はまだ医師になって9年ですが断言できます。間違いなく自分の一生をかけるに値する職業です。医師は生命の誕生の場で、お母さんや家族におめでとうと言うことができます。また安らかな最期を迎えるお手伝いをし、患者さんと家族の別れの場面に居合わせるのも医師です。医師としてのやりがいや一生を通して得られるものに比べたら、1年や2年まわり道をして医学部に入ることは決して無駄ではないと思います。決して夢をあきらめないで下さい。

末筆ではありますが、母校と皆様のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

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