金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

生徒50人

「人の性は悪にして、その善なるものは偽なり」
古代中国の儒家、『性悪説』を唱えた荀子は、『性善説』を唱えた孟子の考えに対してこう言いました。でも私は、授業中にそれを聞いて、それもまたどうなのだろうか、と思いました。

今も昔も、世界には欲望が満ちあふれています。荀子はまた、このような欲望や、人を憎む心、というものが争乱の原因となる、と主張しました。それは真であり、現に今も、世界各地では戦争が起こり、そうでない日本でも、争乱はないかもしれませんが、世界から見るとてもちっぽけなことで、数え切れぬ争いは絶えません。

でも先にも言いましたが、私は性悪説も、そして性善説も完全肯定はしません。もっと正確に言いますと、その両方の考え方を肯定します。そしてここからは完全に私という一学生の持論でもあります。

人間は、生まれて来てすぐの、また一個人の持つ情報の少ない頃は、善であったはずなのです。でも成長して、周りの様々な欲望に触れて、自分が善であったということを忘れ、いわゆる悪、というものになるのです。でも何かのきっかけで、自分が善であったことを無意識のうちでも思い出すことが出来たなら、そしてそこに戻ろうと思えた人は、善に限りなく近づくことが出来るのです。でももし出来なかったら、戻ることは難しいです。

戦争は昔から起こり続け、そして未来も終わらないでしょう。でも、終わった戦争もたくさんあります。これは、善と悪が共存していなければ起こりません。また、完全なる悪人も、善人もいません。けれど私たちは自分の意志で、善に近づくことはできるはずなのです。授業中にふと思いついただけの安直な考えですが、間違っているとも思いません。だから私は、この考えを信じてみようと思います。そして、この考えに賛同してくれる方がいましたら幸いです。

(高二1  N.K)