金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

活躍50色

北川  直也さん
(10期、大阪府立守口東高等学校 教頭)

創立50周年おめでとうございます。

私は、現在、大阪府立守口東高等学校に勤めております。今は授業を持っておりませんが、そもそもは国語の教師です。金蘭千里では入江先生や小林先生の古典の授業が印象に残っています。小柄な体を大きく使って表情豊かに「動」の授業をする入江先生に対して、小林先生の、時々味のある解釈をはさみながら淡々と口語訳を続けるという「静」の授業は、全く対照的なスタイルでしたが、どちらも好きでした。お二人とも府立高校を定年退職後、金蘭千里に来られた先生でしたが、いつまでも自分の教科に対する深い愛情をお持ちになっていたと今になってよくわかります。私もこうありたいと思っています。

さて、私は、歩いて15分ほどの地元の公立中学校を卒業すると、いきなり1時間半もかかる金蘭千里へ通学することとなり、1年生の時はとても辛かった記憶があります。あまりに遅刻が多くて、遂には職員室に立たされたこともあります。朝の北千里線ではたいてい眠りこけてしまったので、20分テストの最後の勉強の機会は失われ、成績も散々でした。特に冬、北千里駅でぎりぎりの時間の電車を降り、白く凍結した藤白台の坂道を学校へ向かっている時は泣きたくなりました。当時の学校指定の靴の底は非情にもツルツルで、前へ進まないのです。2、3年生の時は、すっかり勉強を諦めて小説ばかり読んでいたように思います。ただし、遅刻はなくなりました。同学年にいた現在の妻が、かっこ悪いからやめてくれと懇願したことが主たる原因です。

3年間、何をしてもツルツル滑り、失敗ばかりだった私のお尻を少しずつ押し上げてくれたのは、3年生の担任、金森先生でした。できの悪い私を卒業後も心配し励ましてくださいました。教育実習では大変お世話になりました。本当に暖かく懐の深い先生でした。金蘭千里は厳しい学校でしたけれども、良い先生方に恵まれました。

在校生の皆さん、金蘭千里は、今はちょっと窮屈に感じる学校かも知れませんが、必ずあなたたちを鍛えてくれます。日本は豊かな国になったけれども、問題山積、皆さんにとって決して生きやすい社会ではないかもしれません。広い視野を持って、しなやかに、たくましく活躍されんことを。

母校のますますのご発展をお祈りいたします。

平成26年4月吉日