金蘭千里50式

金蘭千里学園50周年特設サイト

「金蘭50式」は、50周年を迎える金蘭千里中学校・高等学校の「今」をお伝えする特設サイトです。一年にわたり、様々な視点からのコンテンツを50個ずつ発信して、金蘭千里の姿を描き出します。

良書50冊

“The Conquest of Happiness”  Bertrand Russell

鮮やかなピンクに熟れたバナナが4本。

表紙に惹かれて購入したこの本の著者は、英国の数理哲学者、バートランド・ラッセルである。
貴族の生まれで、ノーベル文学賞の受賞者であるが、反政府的活動により投獄も経験している。
97歳で没するまでに結婚は4回。最後の結婚は80歳の時であった。

このような人生を送った人が語る「幸福論」とはどのようなものか。
彼は、幸福の獲得は自らの考え方と努力によって可能であると説いている。
特に強調されているのは、対象が人であれ物であれ、自分以外のことに興味や愛情を持つことの大切さである。
どんな人も常に順風満帆ではない。
八方塞がりになった時、心配の原因となっている事柄以外に気持ちを向けさせてくれる何かがあれば、思考を別のチャンネルに切り替えられ、心に平安がもたらされる。
不幸な時を耐えるには、幸福な時に幅広い興味を養っておくことが大切であり、また他者に関心を持ち、愛することは、他者から関心を持たれ、愛されることに繋がると論じている。

本書は84年前に書かれたものであるが、現代の我々に通ずる内容であり、読んでいて「なるほど」と何度も呟ける。
英文も読み易いので(旺文社の『基礎 英語長文問題精講』の問題番号36は本書からの抜粋であり、多くの大学入試問題としても使われている)挑戦してみて欲しい。

英語科教諭・家庭科部顧問  田中 香織

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